『Awaywind』はサッカー観戦の楽しさを伝えるブログ、と言いながらも8割ほどはガンバの観戦記だったりするのですが^^; 今回はガンバではないチーム同士の1戦、それもリーグ戦ではなく天皇杯のお話。
日本国内のサッカーは1番上のカテゴリとしてJ1が存在して、その下にJ2、J3と続き、さらにJFL、地域リーグなどと連なっています。普段はJ1ならJ1、J2ならJ2同士でリーグ戦が行われているのですが、そのカテゴリを超えたトーナメント戦として存在するのが天皇杯。
ジャイアントキリングも醍醐味の天皇杯
下のカテゴリのチームであったとしても、一発勝負をモノにして勝ち上がっていけば、天皇杯のタイトルを奪取することができます。事実、下位カテゴリのチームが上位チームを食う「ジャイアントキリング」がしばしば起こるのが天皇杯の魅力。ということらしいです(←付け焼き刃な知識)
そんな天皇杯を見たくて、、、というよりは、ジェフユナイテッド千葉に2012年ロンドン五輪代表監督の関塚さんが就任したこと、ジェフの本拠地であるフクダ電子アリーナ(フクアリ)にはソーセージをタッパーに盛ってくれる喜作という名物の屋台があるということで、1度行ってみたくなって7月13日(日)の【2014年天皇杯・2回戦】ジェフユナイテッド千葉 vs 長野パルセイロの試合を見に行くことにしました。
最寄り駅もジェフ推しのフクダ電子アリーナ
フクアリは千葉県千葉市にあるスタジアムで、最寄り駅はJR京葉線・外房線・内房線の蘇我(そが)駅。東京駅からは快速で1時間弱。京葉線の終点である蘇我駅に着いた途端、ジェフのデザインに染まったコンコースが出迎えてくれます。
駅ナカの飲食店にはジェフのロゴやマスコットなどが。
JR蘇我駅の出口。相手チームのサポーターが利用するのが申し訳なくなるんじゃないかと思うくらいのジェフ推し^^;
ピッチとの距離が近い専スタはいいぞ!
そんな蘇我駅を出て15分ほど歩くと、フクダ電子アリーナの外観が見えてきます。途中のショッピングモールにはフットサルコートなんかもあって、サッカーが根付いている場所だなと実感。
早速チケットを見せてフクアリの内部へ。ピッチと観客席との距離が非常に近い!さすが専用スタジアム!!
「試合中にボールが観客席に入ってきそうだな」とか「むしろこの観客数だと速攻で中継カメラに映り込むな」とか一気にテンションアップ。専用スタジアムでの観戦自体はフクアリが最初ではないのですが、今年に入ってからは初の専スタ観戦。近いとそれだけ臨場感もありますからね。
そして席の構造がフクアリならでは。1階席と2階席に分かれているスタジアムは少なくないですが、2階席にあがる階段がスタジアム後方ではなくド真ん中にあって、ハシゴのような階段を使って2階席にあがるというのが新鮮。1階席と2階席とが分断されずに一体感がありますし、階段に沿って斜めに横断幕が貼られているのもフクアリならではだと思います。
場内散策、そしてソーセージ盛りが無い?!
ひとまず2列目のいい席を確保してから場内散策。今回アウェイ側としてフクアリに乗り込んできたAC長野パルセイロはJ3のチーム。歴史・土地柄としてもサッカーチームとしても、現在J2にいる松本山雅FCとは同県内のライバルとのことで、山雅がJ1昇格を果たす前に長野もJ2へステップアップしたいところ。左端に見えるタオルマフラーをささやかながらも購入して、試合後半は長野側で応援してみました。
ホームとして長野を迎え撃つJ2のジェフユナイテッド千葉は1993年の発足時からJリーグに参加している名門クラブ。ですが、ここ数年はJ1ではなくJ2での戦いを強いられています。それでもさすがは名門。グッズの種類も売り場スペースも長野を圧倒!
一通りスタジアムを見たところで、グルメを堪能するかと思った矢先に衝撃が。
申し訳ありません。本日「喜作」の「ソーセージ盛り」ありません
な、なんだってーーー! って、蘇我に向かう電車の中で、その情報を先んじて掴んではいたのですが^^; 関塚新監督を見たいということ以上にソーセージ盛りを食べたかったがためにフクアリまで来たのですが、、、リーグ戦と違ってイレギュラーな事態も発生するのが天皇杯。ぜひともここは長野パルセイロに勝っていただいて、食べ物の恨みを晴らしていただきたい、、、^^;
絶品!サマナラのキーマカレー
しかしですね。わざわざ遠出してまでフクアリまで来たのですから、なにかしら名物を堪能したい! ということで、喜作と同じくらい評価の高かった「サマナラ」をチョイス。地元のインドカレー屋がスタジアムに出店しているらしく、味は現地サポーターのお墨付き。よし、これにしましょう!
って、うまい!!!! その場で焼いたナンに、キーマカレーがぴったりと合う。単にキーマカレーだけでも絶品。個人的にはアジア系の味付けが苦手だったりするのですが、サマナラのカレーはしっかり日本風にアレンジされてるのか、これは誰にでもオススメできます。いやー、わざわざフクアリまで来た甲斐があった。キーマだけじゃなく普通のカレーとか日替わりバージョンとか、あとナンではなくライスのセットにすることもできます。喜作は逃したけど、おかげでサマナラに出会えた奇跡。
あ、上に見えるのはガリガリ君をサワーに付けたドリンクです。サワーだけじゃなくソーダバージョンも販売してたので、暑い夏には年齢問わずオススメですね。1本漬けだけじゃなくダブルも売ってましたよ。
サマナラのキーマカレーでお腹いっぱいになってしまったのですが、実はその隣のお店も気になって気になって、、、。なんですかこの漫画みたいないい色した肉は。次回は喜作とともにこのお店もチェックしなくては!
長野パルセイロのジャイキリなるか?!
と、のんびりスタジアムグルメを堪能しているのも悪くないですが、やっぱりスタジアムに来たからにはサッカーを楽しまなくては。アウェイ側の長野パルセイロはサポーターの人数こそ劣勢ですが、声を出し旗を振り、選手の力となるべくピッチに向けてエールを送ります。長野→山梨→東京→千葉と多くの県境を越えてはるばる遠征してきたその情熱に心を打たれますね。
そんな想いを受けてなのか、格上相手にも関わらずゲームの序盤は長野パルセイロのペース。先制点こそジェフに奪われますが、その直後に同点に追いつくと、前半終盤できっちりゴールを決めて逆転に成功。ジャイアントキリングなるか、、、?!
名門の意地。新監督の初戦を勝利で飾る
しかし、そのまま終わらせないのが名門チームの意地。そして関塚監督の手腕。ゲーム前半での課題をしっかり修正して挑んだ後半ですぐに同点に追いつくと、さらに1点を追加して試合はジェフユナイテッド千葉 3-2 長野パルセイロ。そして試合終了。パルセイロのジャイアントキリングは成らず、関塚監督率いる新生ジェフが見事初陣を飾ることになりました。
勝ったジェフユナイテッド千葉にとっては天皇杯3回戦進出を決めたのと同時に、監督の交代初戦から結果が出たことでリーグ戦に向けても勢いがつく1戦になりました。新監督の思想や戦術が浸透していくことで、これから更に磨きが増すでしょうし、シーズン後半はJ1昇格に向けて戦っていくことになります。
負けた長野パルセイロにとっても、前半は積極的なサッカーで圧倒していましたし、内容ある1戦だったと言えるでしょう。何より今回の相手は格上のJ2チーム。J3リーグに戻って今回のようなゲームが出来れば結果も自然とついてくるでしょうし、そうなればJ2昇格が現実のものになってきます。
もっと上のカテゴリでこの2つのチームを見る日も遠くないだろうなとの想いを噛みしめながら、フクアリを後にしました。購入したパルセイロのタオルマフラーを再び振り回す機会もまたすぐ来るのではないかと。
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