【試合メモ】新スタこけら落としガンバvs名古屋を振り返る

2016年2月14日(日) パナソニックカップ

ガンバ大阪 3-1 名古屋グランパス (市立吹田サッカースタジアム)

「最強のスタジアムが、幕をあける。」

 そんなキャッチコピーとともに送られてきたのが、パナソニックカップの観戦チケット。ガンバ新スタこと市立吹田サッカースタジアムのオープニングゲームを飾ることになったこの試合。当然ながらオリジナルデザインのチケットを購入して事前準備は万端。こけら落としに馳せ参じなくては真のガンバファンとは言えないでしょう!

20151017 市立吹田サッカースタジアム / Suita City Football Stadium

 って意気込んでたのに、泣く泣く急遽テレビ観戦になるというワナ。というわけで当日の写真は1枚もございません。外観だけは昨秋に見て、スタジアム内部は外からのぞき込んだ風景しか知らない。そんなニセガンバファンによるパナソニックカップの試合メモをお届けします。

 パナソニックカップは試合としてはプレシーズンマッチという位置づけ。2月末からはじまるJ1リーグやACLとは別の、分かりやすく言えば派手な練習試合というわけで^^; それでも新スタジアムを使うはじめての試合で、シーズンを占う意味でも重要な1戦。そんでもってガンバの大スポンサー様であるパナソニックの冠をつけて、さらに凝ったロゴまで作っての本気モード。ロゴもカッコイイし、うまいことゼロックススーパーカップとかヤマザキナビスコカップみたいな形で重要なカップ戦に昇格してくれないかなと密かに思ったり。新スタの照明はすべてLED。たぶんパナソニック製です。

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ガンバのフォーメーションは4-2-3-1

パトリックを1トップにした4-2-3-1の布陣

 当然ながら現地の雰囲気とかはさっぱり分からないので、試合について触れていきます。フォーメーションとしてはDF4人、MF2+3人、FW1人ということで4-2-3-1の布陣。2015年シーズン中盤までは宇佐美とパトリックの2トップという形でしたが、最近は宇佐美が1段下がってトップ下に3人並ぶような形になってますね。

 GKの東口は揺るがないのでいいとして、DF陣がやたらと故障しているのがガンバの不安材料。この試合も岩下、西野といった辺りが戦線に加われずにセンターバックは金正也(キムジョンヤ)と丹羽が務めることに。左サイドバックの藤春は問題ないとして、右は米倉やオ・ジェソクではなく初瀬亮(はつせりょう)というチョイス。

 中盤のMF、ボランチの位置には安定の遠藤保仁と今野泰幸。昨シーズンは前めに遠藤、守備重視の位置で今野という縦に並ぶようなイメージだったのですが、今年はほぼ横並びかなという印象。ただ、試合の中で今野が初瀬のエリアまで下がって助けるような動きも。

 宇佐美、阿部、倉田、大森、それに今季から加入したアデミウソン、藤本が加わって超豪華になったトップ下は、左から宇佐美、アデミウソン、藤本というスタメンに。藤本がいきなりチームに融合しててビックリしました。

 1トップのパトリックは相変わらずかなと。シーズンオフの記事で守備をめちゃくちゃやってるという話でしたけども、この試合に限っていえば、あんまり変わってないなと^^; まぁ最前線できっちり決める仕事をしてくれれば問題ないのですけども。

6人を入れ替えつつコンビネーションをチェック

 公式戦だと交代枠は1チーム3人なのですが、この試合は両チームの申し合わせにより6人まで交代可ということに。あ、上の図は名古屋側のメンバー変更は反映されてませんので念のため。ガンバの先発メンバーは後半18分までそのままの組み合わせでしたが、藤本→阿部を入れ替え、さらに後半21分に追加点が決まるとアデミウソン→倉田、遠藤→井手口、パトリック→呉屋、宇佐美→大森、初瀬→内田達と徐々に交代していって、気がつけば6枠ともに使い切って試合終了ということに。シーズン前でまだ100%出し切る必要は無いですし、いろいろな組み合わせを見てみたいという監督の思惑がよく分かるメンバー交代だったかなと。

藤本、今野の良さが光った1戦

 交代前のスタメンの図に戻して試合の感想なんかを。

 横浜Fマリノスから移籍してきたアデミウソンは序盤こそ荒々しいプレイでハラハラさせてくれましたが、鋭いクロスを蹴ったりして能力の高さを見せつけてくれました。パトリックとか宇佐美との連携がこれからカギになっていくと思いますし、この試合ではその辺りがもうちょっとというシーンもありましたけど、数戦こなせば割とすぐにフィットしそうだなという雰囲気が。新スタでの初得点に貢献する動きも見せましたしね。

 その初得点。まさかのオウンゴールですよ。新スタの出発点がオウンゴール。寄付金で作られたスタジアムだけに名古屋に寄付してもらったとか新聞でうまいこと書かれてましたけど、まさかですよ。この瞬間に思い出したのは2013年の万博最終戦。それまでガンバは万博でタイトルを獲ったことがなく、ようやくJ2だけども優勝をホームの万博で決められるかもしれない。そんな試合で、1-1の展開からオウンゴールで勝ち越し。そこからは全く試合が動かず「あー、万博での初タイトルがオウンゴールで決まるんだなー」って複雑な想いを抱きながら見ていたあのゲーム。最終的に宇佐美がもう1点決めたことでカッコ悪い結末にならずに済みましたが、要所要所でそういうこともあるのだなぁと。

 そしてアデミウソンと同じくマリノスから移籍してきた藤本。なんなんでしょう、いきなりチームにフィットしちゃって驚いてます。ここ数年の移籍組ってガンバのサッカーになかなか馴染まないというか、流れに乗れなかったり連携がうまくいかなかったりで思ったほどの結果を出せなかったりもしたのですが。2点目のゴールは藤本のフリーキックから今野がヘッドという流れ。名古屋が自陣でボールを持っているときでも積極的に仕掛けていって、前で早めにボールを奪ってやろうという意思がはっきりと表れたプレイで、いい動きでしたね。ポジション的には倉田とか阿部が競争相手になるのですが、シーズンに向けていいアピールが出来てました。

 今野は試合前に1段下がってセンターバックの可能性もと言われてましたが、結果的にはボランチの位置。それでもよく後ろに下がって守備を助けてました。経験の浅い初瀬のポジションを念入りにケアする動きを見せてました。さすが今ちゃん。攻撃面でいえば、藤本からの絶妙なボールを絶妙なヘディングで決めた2点目。絶妙すぎて画面の前でひたすら唸っておりました。さすが今ちゃん。

 そして初瀬くん。1997年7月生まれで18歳ですよ。最初こそ遠慮がちな感じでしたけど、ゲームも中盤になってくると落ち着いてプレイできていたなぁと。レギュラー組が戻ってきてからのポジション争いが面白くなりそうですし、U23の試合でならバリバリ活躍してくれそうな感じ。それにしてもですね。岸和田出身らしいのですけども。「だんじりかガンバでサッカーするか選べ」って言う親も親だし「迷った」っていう子も子だよ!だんじりサイドバックって一体なんなんだよ!

 → G大阪ルーキー初瀬、新スタジアムこけら落とし先発(日刊)

 というわけで、非常に見応えのあったパナソニックカップ。現地に行けなかったのはただただ痛恨の極み。テレビ画面越しに悔しがりつつ、現地組から送られてくる画像を見てひたすら悲しみに暮れて、、、いつか必ず新スタに足を運んでやるぞと心に決めた試合でありました。

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